3000年01月01日

正常な犬と猫の耳道、鼓膜


 猫(1)の正常な耳道と鼓膜の動画 *太いファイバー使用


猫(2)の正常な耳道と鼓膜の動画 *太いファイバー使用


犬(1)の正常な耳道と鼓膜の動画 *細いファイバー使用


犬(2)の正常な耳道と鼓膜の動画 *細いファイバー使用


耳道の太さは、個体差がかなりあります。鼓膜まで観察する場合は、ファイバーは太いタイプ(画質が綺麗)、細いタイプ(画質は劣るが奥まで入る)の2種類のタイプの用意が必要です。
比較的、犬の耳道は狭く細いタイプでないと鼓膜まで到達できないケースがあります。
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(1)ビデオオトスコープによる外耳炎の治療

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ビデオオトスコープの治療例をまとめてみました。

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実際の動画

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(4)症例C 犬、耳の奥の鼓膜付近に毛が落ちて、そのに耳垢がついて感染になっていると思われたものの動画  


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(7)症例E 犬、耳奥の鼓膜手前に毛が生えるタイプの犬がいます そこに汚れがついて慢性外耳炎が続いていた症例 下の白い膜が鼓膜です 手持ち耳鏡では鼓膜は観察できません


(8)症例E(上と同じ症例)耳奥の鼓膜付近の生えて毛を医療用鉗子にてつまんで除去(2回操作)しているところの画像


(9)症例E(上と同じ症例)耳奥の耳道に付いた耳垢をカテーテルにて水圧で剥がして洗浄しているところの画像 通常の耳の中に洗浄液を入れる➡耳をマッサージ➡耳を傾けて洗浄液を回収する方法よりも格段に耳の汚れが取れます。また、耳内視鏡先端からのカテーテルの耳洗浄だと外耳~鼓膜までの汚れをスクリーンで見ながら確実に洗浄できます。

結構、きれいになりました。その後の経過は、良好でした。


(10)症例F 犬、かなり酷い外耳炎、噛み癖があるのと耳の痛みから耳の洗浄が全くできないので麻酔をしてビデオオトスコープ療法を実施、耳洗浄する前の最初の外耳の状態を撮影した動画(耳道の汚れが酷すぎてほとんど観察できない最初の状態)


(11)症例F(上と同じ症例)カテーテルの耳洗浄にて外耳を洗浄中の動画

結構、きれいになりました。その後の経過は良好でした。


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(14)症例G、犬、重度外耳炎 外耳に炎症性ポリープが多数あり非常に耳を痛がり耳の洗浄が全くできない症例なのでビデオオトスコープ療法を実施。外耳道には炎症性ポリープが多数存在し、ちょっとした刺激で外耳は出血を起こす状態でした。


(15)症例G(上と同じ症例)鼓膜はすでに無くなっており外耳炎から中耳炎がおきており非常に出血しやすいので低刺激性の洗浄液と止血剤入り洗浄液を交互に用いて耳道を止血しながら洗浄しているところの動画 


(16)症例G(上と同じ症例)耳道は出血はなく耳洗浄終了、予想された外耳の狭窄はひどくなかった / 外耳、中耳をある程度綺麗にしたところの動画

結構、きれいになりました。その後の経過は、良好でした。


(17)症例H 犬、重度外耳炎 耳ダレ状態、強い疼痛あり、鼓膜は既に破れており外耳炎から中耳炎になっており耳道の炎症は重度 / 外耳、中耳の観察は膿で確認できないので、数回耳洗浄をした後の耳道洗浄中の動画


(18)症例H(上と同じ症例)その後、耳道の炎症に注意しながら耳洗浄と耳道の毛をビデオオトスコープ側穴から専用鉗子で毛を抜いた後、再び洗浄中の動画

結構、きれいになりました。画面の耳道右側は大きく粘膜のタダレがありましたが、その後の経過は、細菌感受性検査で効果があると思われる抗生剤を2か月内服し、現在は1日1回の耳洗浄で経過良好です。

(19)症例i 猫、慢性外耳炎 鼓膜付近を撮影した動画
ビデオオトスコープで耳内を観察すると鼓膜は破れており耳垢と毛が中耳に入り込み中耳炎になっていた。


(20)症例i(上と同じ症例)鼓膜があった付近と中耳内の耳垢をカテーテルで洗浄している動画
破れたと思われる鼓膜の一部が観察されてます。



細菌感受性検査で効果がある抗生剤が見つかっても的確に耳洗浄できないと治癒しません。耳の痛みで耳洗浄できない例や性格的に耳洗浄できない例では、最初に(一度だけでも)ビデオオトスコープによりカテーテルにより耳洗浄で汚れなしの綺麗な状態にしてから効果のある抗生剤を投与すると治療効果はかなり大です。


当院では、ビデオオトスコープの処置中に撮影した15動画程度(1動画10~15秒)を必ず、飼い主の方に見て頂き、処置前、処置中、処置後の耳道の状態を確認して頂いております。
写真画像だけでは、状態の正確な把握はほとんどできず動画での確認が非常に(状態が)分かりやすいです。



*別の動画閲覧サイト   http://www.samvet.jp/index.html#video



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(2)ビデオオトスコープによる外耳炎の治療

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(追加分)ビデオオトスコープの治療例をまとめてみました。

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(21)症例j 5歳シーズー、1年前から外耳炎の再発を繰り返す症例
今回、外耳炎が再発する原因を追及のためビデオオトスコープを実施しました。
ビデオオトスコープで観察すると耳垢と耳道全体にわたり毛が生えていて耳道を全く観察できず取りあえず
耳内視鏡先端からチューブを出して耳洗浄をはじめたところの動画


(22)症例j (上と同じ症例)耳内視鏡先端から鉗子を出して耳の深い場所の耳道に生えた毛を抜いている動画 奥の耳道は狭窄していました。

耳道の入り口からカテーテルで洗浄 → 内視鏡先端から出た鉗子で毛を抜く を繰り返して奥までにすすみました。

(23)症例j(上と同じ症例) ある程度洗浄して綺麗になったところの動画

耳全体に毛が生えるタイプの犬なので今後、継続的な耳の予防的な処置または、ビデオオトスコープによる毛を抜く管理が必要だと思われます。

(24)症例k マルチーズ×シーズーmix種、2年前から慢性外耳炎、感受性検査10項目で効果ある抗生剤なし 毎日の耳洗浄で取りあえず痒みのコントロールはできているが完治には至っていない。今回、検査目的でビデオオトスコープを実施。検査では鼓膜は破れてあり中耳炎を起こしていた症例。

耳の中は、毛と耳垢で汚れており耳道の奥に炎症生ポリープが確認できる。


(25)症例k(上と同じ症例) 画像の右側のは過去に破れた鼓膜の残りです。

破れた鼓膜の残りは鉗子で取り除きました。鼓膜を奇麗に取り除くと鼓膜は再生するケースもあります。また、炎症性ポリープはその鼓膜のあったと思われる部分よりも奥の中耳にあるようです。

(26)症例k(上と同じ症例) ポリープを避けながら耳道の毛を鉗子で抜いている動画(反対側の耳内)


(27)症例k(上と同じ症例) ある程度、綺麗になった状態での動画


この犬は事前に2回目の細菌感受性検査で効果のある抗生剤を見いだしておきました。
ビデオオトスコープ検査、処置後はその抗生剤を使用します。
尚、事前の細菌同定検査では3種類の細菌がありました。
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(3)ビデオオトスコープによる外耳炎の治療

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(追加分)ビデオオトスコープの治療例をまとめてみました。

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(28)症例M アメリカンカール 6か月 雌 2.35kg 酷くはないが、以前から両耳の汚れが継続している 猫種独特の耳の構造により耳の洗浄がうまくできない。
避妊手術のついでに耳を観察してみました。

左の耳の鼓膜は正常でした。 中央の白いのが鼓膜です。鼓膜には異常はありませんでした。


軽く耳道内をカテーテルで洗浄しました。


*アメリカンカールの耳の特徴
アメリカンカールの耳は、猫の中でも特殊な形状をしています。アメリカンカールの耳が反っているタイプと、反っていないタイプが居ますが、反っているアメリカンカールは耳の軟骨が固く、中のヒダが入り組んでいるため、とても通気性が悪い状態になっています。 そのため、耳垢が出ないので、湿ってしまい耳の病気になりやすいといわれています。

(29)症例M 同じ症例の反対側の耳(右耳)
右の耳は鼓膜手前で汚れがリング状に耳道壁に強く付着しておりカテーテルの耳洗浄でもまったく除去できませんでした。


仕方ないので、カテーテルの先端で耳道に強く付着している耳垢をこするようにして洗浄しながら除去しました。



(30)症例l 9歳 ネコ 慢性外耳炎 検査では、マラセジア陽性 抗生物質と抗真菌薬の合剤を使用してもなかなか改善しなかった。よって麻酔下でのビデオオトスコープを実施しました。同時期に細菌感受性検査を実施しましたが、菌は存在しませんでした。
最初、耳内にスコープを入れると途中で耳道は閉塞して奥に進ずほとんど観察できませんでした。
#耳道狭窄のため通常のスコープは使えず細いタイプを使用、そのため(29)〜(31)は画質が悪いです。


(31)症例l(上と同じ症例) スコープ先端からカテーテルを出して水圧で鼓膜手前の耳垢を除去しているところの画像。耳垢は耳道に強く付着してなかなか除去できない。耳道狭窄と耳垢が耳道に強く付着しやすいのが改善しなかった原因だと推察。


(32)症例l(上と同じ症例) 鼓膜はすでに破れており慢性中耳炎になっていた。破れた鼓膜はスコープ先端から出した鉗子で除去。除去の際に多少の出血がありますが、洗浄液と止血剤を交互に注入して止血。


(33)症例l(上と同じ症例) その後、鼓膜があった付近と中耳内をカテーテル洗浄してある程度綺麗になったところの動画。画面に見える白いものは鼓膜の切れ残ったものです。


破れた鼓膜は、耳の状態が改善してくれば再び再生する場合もあるようです。

その後、1週間後、院内の細胞診では、以前に存在していたマラセジアはいなくなっているにも関わらず耳の黒い汚れは改善せず再び溜まってしまいました。

ビデオオトスコープを行ったにもかかわらず改善しなかった初めてのケース。よって何かほかに原因があると考えました。以前に細菌感受性検査で細菌の存在もなく、特殊な病原体による耳の炎症を疑い、真菌の培養検査を検査センターに出しました。  
約2週間後の検査結果は、アスペリギウスによる真菌による耳道の炎症でした。非常に稀な例です。
耳洗浄液を変えて、別種類の抗真菌剤を用いて治療。

その後、痒みはほとんどなくなり黒い汚れも僅かにあるのみになりました。
完治には時間がかかるので1日1回の特殊な耳洗浄液の洗浄と薬剤の塗布はしばらく必要です。

posted by sam at 07:00| 埼玉 ☔| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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